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2007年6月18日 (月)

本当の牛肉の味「下町ッ子」

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毎年恒例、父の日に行く「下町ッ子」

毎年と言ってもまだ2回目ですが、

元気でステーキが食べられるというのは健康な証拠。

父に、いつまでもステーキが食べられるくらい元気でいてほしい、という願いを込めて

年に一度のお楽しみです。

(みんながおいしいものを食べたいという思惑つきですが・・)

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「下町ッ子」はエコマルで取り扱っている肉&燻製品の工房「ぐるめくにひろ」の代表、松澤さんのお母さんが一人で切り盛りする、

小さな「ステーキ茶屋」。テーブル6人、カウンター4人くらいでいっぱい。

「若い人に本当の牛肉の味を知って欲しいんですよ」

と、若い人でも食べられる値段で本物の神戸牛を提供してくれる。

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まずは、デミグラソースのハンバーグを少々頂きました。

柔らかいのに、くずれない、ふっくらハンバーグというものは、なかなかお目にかかれませんが、「これがハンバーグだ!」と叫びたいくらい本物の味。

このハンバーグを食べると、今までのハンバーグはいったい?、、、と感じる人も多いそうです。

煮込んだソースは、肉のエキスがたっぷりで年期を感じます。

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待ちに待ったステーキ登場!

こちら、男性軍300gの神戸牛ランプステーキ。

この日を指折り数えて待っていました・・。

しばし、皆無言。

パクパク、ムシャムシャ。赤ワインをちびり。

うますぎる、、、

普段はおしゃべりな家族もこのときばかりはそれぞれが肉を堪能。

なんと、この日の肉は6週間熟成ときたから驚きです。

冷蔵庫で寝かせること、1ヶ月半。タンパク質はアミノ酸に変わり、旨味の固まりと化した神戸牛。牛脂は舌でサラリと溶け、赤身は「肉だ~」という味がしっかりします。堅すぎず、柔らかすぎず、自然と笑みがこぼれます。肉よ、牛よありがとう! これこそ謝肉祭というべきか。

全員がきれいに完食した頃、「お茶を入れましょうかね」と、おかみさん登場。

満足気な我々家族の前で、「牛肉談義」をして頂きました。

下町育ちのさばさばっとした、流れる口調で30分ほど。聞き惚れました。

テレビ撮影やその放映後の話(以前のブログ記事参照)や、昨今の牛肉事情、本当の牛肉とは、などなど。

「80代のお客様が、昔の牛肉の味がするってぇんで大変喜んでくれるんですよ。」

「昔の牛肉の味」ってどんな味なんでしょうね?

どうやら、そのお客様はどこに行っても昔の肉の味がする肉が食べられなくて、テレビで放映した「下町ッ子」を見て遠方から来たそう。80代の方でもペロリと召し上がり、大変感動されたようです。

どうやら、「下町ッ子」のステーキの肉が「昔の牛肉の味」なのは間違いありません。

和牛の目利きが出来る人も、もう数少なく、上質の和牛肉自体が本当に少なくなってしまったとのこと。

現在は野菜の栽培にしても、家畜の飼育にしてもなんとも人間本意で工業的。

野菜栽培に農薬や化学肥料を本格的に使い始めたのは戦後。

これは家畜飼育についても同じような状況。エサは外国に頼り、薬剤やホルモンを使い、密飼いをするようになったため、不健康なストレスの多い状態の家畜が多くなった。

だから、昔の牛肉の味を知る人は明治、大正、昭和初期生まれの人なのだろうと推測します。

そういえば野菜でも、有機の野菜などはよく「昔の味だわ」といいますが、おんなじですね。

昔の味を知る人も、目利きのできる人も

「私の世代で最後なんでしょうねぇ」と、おかみさん。

それでも、いつまでもエネルギッシュに、伝え続けて下さいね。

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ステーキ茶屋「下町ッ子

中野区上鷺宮3-10-12 定休日 月火

特選神戸牛ステーキ200g \5100~

見て下さい! この若々しいおかみさんの顔(右端)。エコマル3人衆と記念撮影しました。

好きなこと、やりたいことを自分の信念にしたがい、マイペースにやっているから、いつまでも輝いていますよ。

おかみさん、ありがとう。また来ます!

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