九州に行ってきました③
島原と言えば棚田が有名。この日は棚田(棚畑?)を見ながら長崎へ。
しかし、棚田は作る人によってか、地域によってか、作りが違う。
こちらの棚田は遺跡のような作りに思わずパチリ。
右を見ても左を見ても、棚田棚田・石積み石積み。よくもま~、といった感じ。
しかし、棚田に使われている石は小さなものじゃない。かなりの重さと見受けますが、これらをコツコツコツコツと積み上げていった民たちの、気合と根性には頭が下がる。
3月の島原は美しいと聞いていましたが、確かに美しい。萌える緑と、まばゆく、やさしい初春の日差し。
本当に着てよかった!
さて、景色を堪能したところで、ここからは花より団子って感じでいきましょうか。
島原から長崎市街に行く途中、「千々石観光センター」の名物「じゃがちゃん」。
ジャガイモに甘めの衣をつけて揚げたもの。1本150円。
油が少々気になりましたが、これが意外にもおいしくてびっくり。
そして、ついに長崎入り。
遠いし、たびたび訪れることは難しいところですから、「食べもの」は何ともハズしたくない。美味しいところに出会って、心からここに来てよかったと思いたい。旅はいつもそうです。
そこで今回、知人のお兄さんが長崎市内にお住まいとの情報をゲットし、根回ししてもらった上で、挨拶に押しかけました。
お兄さんは快く迎え入れてくれ、われわれの趣旨を理解していただいた。
「美味しいちゃんぽんと皿うどんが食べたいのです!」と聞いたところ、「じゃ、行きましょうか」とのこと。ありがて~。
向かいましたのは、「HOTEL JAL CITY 長崎」の中にある、「桃苑」という広東料理の店。
ご存知、長崎名物皿うどん。
長崎は初めてでしたので(あっこ)、初めて食べました。超極細の揚げ麺が、海鮮と野菜のボリュームたっぷりなアンとからみます。こんな極細麺は東京では見たことありません。ベビースターより細い!
もちろん、皿うどんとの違いを確かめるために長崎ちゃんぽんも頼まねばなりません。
うどんのようなちょっと太めな麺。今時の麺にしては珍しく、早く食べないと、どんどんのびてしまいます。こちらも野菜と海鮮のたっぷりのアンがとろりとスープに入っています。
意外にチャーハンが一番おいしかったりして。やはり家庭と違うプロの味。パラリとしていながらパサパサではなく、ご飯粒ひとつひとつがジューシーな味わい。
桃苑さんの皿うどんとちゃんぽんは、なかなか洗練された感じでおいしかったです。ここは広東料理屋ですが、長崎では普通の定食屋さんにも、たいていメニューにちゃんぽんがあります。聞くところによると、結構甘~い味とか。それが長崎風ってやつみたいです。今回は定食屋には行けませんでした。残念。
腹ごしらえをしたところでお次はデザート。こちらもお兄さんお勧めの店。
カステラのおいしい店。「岩永梅寿軒」
大手有名ブランド「○○堂」や「福○屋」のカステラはどうも、べったり、しっとり感が強いように思えますが、こちらのカステラは卵の香りがふんわり広がる、弾力のあるもっちりとした味わいです。長崎では老舗の和菓子屋さんでカステラは受注生産とのこと。行ってもないことがあるのでご注意です。
他にも、「もしほ草」という薄緑色の生菓子を購入。求肥に海草(藻)を練りこみ、白砂糖でお化粧し、波をイメージさせています。食べてみると、初めての味で上品なおいしい昆布飴と言ったらわかりやすいでしょうか。最初は甘いのですが、後から海藻のほのかなアミノ酸の味が広がり、ついつい手が出てしまうおいしさです。こりゃ美味い。
カステラも「もしほ草」も思わず、写真を撮る前に胃の中へ~。
そのまま通りを歩いていると、こんな看板に引き込まれて店内に。
どうやら「ざぼん漬け」の季節のようで店内には「ざぼん」が飾られていました。
江戸時代、長崎は唯一外国との窓口だったため、砂糖が豊富な街でした。お店の方に聞くと、こんなお話が
「船底に重し代わりに砂糖を積んでいたため、長崎は砂糖が豊富だったのよ。ザボンはインドの果物で船員が水代わりに食べていたそう。その皮を砂糖で漬けたのが始まり(皮と言っても、中の白いワタの部分を漬けます)。普通、「漬物」というと、塩漬けなんですが、長崎では漬物というと砂糖漬けで、昔は野菜も何でも砂糖で漬けていたそうよ。さすがに今ではやってないですけどね。ざぼん漬けも昔のレシピだと甘すぎるので、当店では現代風に少しずつアレンジしています」
こちらのざぼん漬けは確かに甘すぎず(とは言っても大層甘いですが)、ワタ部分が飴色のゼリー状になって、ほのかな苦さと、甘さ、柑橘の香りがする、上品なお茶受けです。
他にも美味そうなお菓子が・・。
スライスカステラをラスクのように焼いた、サックリしたお菓子。
カステラの水分が飛んで、甘み、旨みが凝縮してます。おいしすぎる・・。
こちらの名物はこれ
チリンチリンアイス!
長崎の観光地では、おばちゃんがアイスの屋台を引いて現れます。
アイスと言っても、乳脂肪たっぷりのリッチなアイスではなく、水、砂糖、脱脂粉乳で作った、ミルクシャーベットのようなアイス。
後味もサラリとしていて、街歩きの小休憩にちょいと喉を潤したい、というときにちょうどおやつ。どの屋台でも100円です。どうやら、黄色い屋台のおばちゃんだと「白バラ」にアレンジしてくれるそうです。
おやつと言えば、これも食べないとね。
豚の皮付き三枚肉を甘辛く、とろとろに煮込んだ角煮を、白い中華まんに挟んだもの。
皮のゼリー部分がおいしいんだなぁ~
でも、八ヶ岳のパペットカフェの角煮まんの方がおいしいな。化学調味料入ってないしね・・。
他にも試食で一口食べさせてくれるところもあるのですが、どれも、これも、(ちゃんぽんも)化学調味料の味が後を引きます。観光地だからでしょうか、長崎だからでしょうか、化学調味料と砂糖の使い方がすごいです。
そして、今日の締めくくり「トルコライス」。
よく食うわ、、、
定義としては、楕円形、又は円形の皿に、トンカツ(又はチキンカツなどの肉料理)、ドライカレー(ピラフなど洋食系ご飯もの)、ナポリタンが盛り合わせになっている料理、とのこと。みんな(特に男性)の大好きなものがてんこ盛り。
こちらはガイドブックに必ず載っている「ツル茶ん」のトルコライス¥950なり。
ピラフにケチャップのナポリタン、薄めのサクサク豚カツに甘めのカレーソースがかかっている王道メニュー。
大人の夢が炸裂したようなプレートです。大学の学食で見たような気もします。
これだけ派手にやられるとおいしいな~。味付けもちょい甘めで、ノスタルジック。カツもサクサクで紙のような薄さがこのメニューによくあいます。
このあたりで長崎グルメは終了とさせて頂ます。
王道を食いつくしましたが、地元の方に聞くと、長崎は日本で一番魚がおいしいとのこと。
次回、長崎に来たときは魚を食べたいと思います。
闇夜に浮かぶ「大浦天主堂」。
九州旅は、実はまだ続いています。この後は、唐津~呼子~糸島~柳川と続いていくのですが、それはまた後ほど。
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