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2010年9月16日 (木)

九州見聞録 ~宮崎編②

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標高が高いせいだろう、病虫害の被害は比較的少ないようだ。

有機認証で許可されているものも含めて、病虫害対策の資材は何も使っていない。
肥料は年々使う量が少なくて済むようになってきたとのこと。市販の有機肥料と近くで黒豚を飼っている農家から豚ふん堆肥をもらって使っている。

話の流れで、「黒豚見に行きましょうか」

と、車で10分ほどで黒豚の農場「ファームカノン」へ。

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農場主の栗山さんは東京の浅草出身。

運命の糸に手繰り寄せられ、ここ五ヶ瀬で黒豚と共に生きることになった。すっごく熱くて面白い人だ。

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(左が栗山さん)

この食べちゃいたいくらいかわいい黒豚たち、身近に入るエサのみで、抗生物質や薬を使わず、自然に委ねる飼育をしている。

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この豚ちゃんのフンから作る堆肥は堆肥の品評会で受賞するほど品質がよく、園芸用堆肥としても地元で大人気という。

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「釜炒り茶」と「蒸し茶」の違い

ごくごく一般的に飲まれている日本茶は「蒸し製」といわれる。刈り取った茶の葉(生葉)は最初に蒸し機で蒸される。

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(上は蒸し茶)

一方で「釜炒り製」という方法で作られる「釜炒り茶」というのもあり、かつては多く作られていたようだが今では九州のごく一部地域に残るのみだ。五ヶ瀬町は数少ない、「釜炒り茶」生産地で、産まれてこのかた「茶」といえば「釜炒りでしょ」「蒸し茶なんてとても飲めないよ」という方がほとんどではないかと思われる。

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(こちらが釜炒り茶)

どうやら1970年代位から、おいしいお茶と消費者に評価されるお茶が「うまくて、甘くて、コクがあって、緑色が鮮やか」な方向に向かっていき、「深蒸し煎茶」全盛時代が幕をあけた。私は前から、この茶がやや苦手で、飲むとなんだか胸が焼けるというか、重いような感じ。

甘くてコクのあるお茶にするためには、お茶の栽培段階で茶葉中の窒素成分(アミノ酸類)を上げるために、肥料をたっぷり施す傾向にある。この必要以上のアミノ酸が胸焼けの原因かもしれない。

釜炒り茶。こちらは打って変わって、さっぱりしている。ス~ッと入ってさわやかな余韻が口の中に残る。
高温の釜で炒ることで、茶葉は釜香(かまか)と呼ばれる香気を発する。
茶葉は蒸されていないことで繊維が壊れていないので、蒸し茶のような緑色は出ず、薄い黄金色の水色のお茶になる。

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(右が釜炒り茶)

鼻で嗅ぐ香りより、飲んだ後口の中に残るさわやかな香りを楽しみたいお茶だ。
蒸し茶になれていると最初は物足りないかもしれないが、ぜひ多くの人に飲んでもらいたいと思います。

紅茶のおいしさに魅かれて五ヶ瀬まできたが、すっかり釜炒り茶の方にも虜にされてしまった。宮崎さんによると、「やぶきた」など緑茶にすると美味しい茶葉は、紅茶にすると「あんまりおいしくならなかったりする」そうで、紅茶やウーロンには「やぶきた」以外の16種類の中から最適な茶葉を選び出している。毎回微妙に風味の違いがあるかもしれないが、それはそれで楽しみたい。

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バーバクラブのドーナツかりんとう!

工場を見て、畑を見て、豚も見て、日暮れてきた。

この辺は「夕日の里」というくらい、きれいな夕日が拝めるらしいが、あいにく曇りでそれはお預け。

事務所で色々なお茶を試し飲みさせてもらうと、お茶菓子に「ドーナツかりんとう」という見慣れぬものが。

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ドーナツのようなソフト食感のかりんとう、「む、む、止まらない」。「バーバクラブ」の手造り商品とある。

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「これはうちの母ちゃんたちが作ってるんだ、行ってみます?」と、これまた近くにあるバーバクラブの加工場へ訪問。

宮崎さんの母上が代表で、以下5人位の近所のおばさまたちが、忙しく楽しげに仕事をされている。

「バーバ」の由来は文字通り「おばさまたち」というのもあるのだろうが、ここは「馬場」という部落でもあった。

うまいっ! 

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バーバクラブでは先ほどの「ドーナツかりんとう」を始め、宮崎茶房の茶葉を使った「お茶かりんとう」他、お菓子数種と地元産の原木椎茸などを使った、佃煮やお漬物を製造している。ありがたいことに、各種おみやげをいただき、試食をしたところ「バーバクラブ侮りがたし!」、ちゃっかりエコマルでも売らせていただくことになりました。ぜひ五ヶ瀬のお茶のお共にご愛顧ください。

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