入荷予定
11月2日(火)予定
エコマル通信10月号の写真付きバージョンを何回かに分けてアップします。
どうぞお楽しみください♪
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先月の九州見聞録に続き、今回は北海道のはなし。
この十月あたまに北海道に行ってきました。二年ぶりです。前回の来道では、軽自動車でトコトコと東京から走って行きましたが、さすがに時間もないし、疲れちゃう。今回は寄り道なしで、女満別空港に直行。道東攻めだけのスケジュール。
美幌の「しぶはち農園さん」、訓子府の「伊藤さん」、「中西さん」、遠軽の「べにや長谷川商店さん」を訪ねてきました。べにやさんのことは十一月号でばっちり書きますので、今回は前者3軒のレポートです。
おなじみミニトマトの農家 ~しぶはち農園
渋谷さんの野菜がエコマルの店頭に並ぶのは、四月~十一月。その間、だいたい週二回は電話で畑の状況などを聞くのだが、今年はあの冷涼な美幌とは思えないような感じで、「ジトジトした梅雨のよう」、「すごい大雨が降ったかと思うと、強烈な日照り」、「ビニールハウス内の温度は五十度越えてますよ!」、と電話口から聞こえるのは、とにかく例年にない極端な気候。
ハウス内の温度がそれだけ高くなれば、さすがに木は弱ったり、これからトマトの実などをつける花も「花落ち」してしまう。露地の畑でもジトジト雨で全然乾かず、用意したレタスなどの苗も植えられない、と散々。そんな状況を肌で感じたいのもあり、早く行きたかったのだが、なんだかんだで九月三十日の夜、空港に降り立った。
寒さを覚悟して、厚着をリュックに詰め込んで来たが、そこまで心配する必要はなかったようだ。渋谷さんの自宅に着き、上を見上げると満天の星空。最後にこんな星空を見たのはいったいいつだったろうか。北斗七星はもちろん、天の川もうっすらと見える。ここに立っていると、地球は宇宙の中のひとつの惑星なのだと、ひしひしと実感できる。東京ではとても味わえない一瞬だ。
翌朝起きると、空は雲ひとつないスカイブルー、いやこのへんはオホーツクブルーというべきか、目が覚めるような青空が拡がっている。
渋谷さんのところは、ビニールハウスを使っての施設栽培がメイン。八メートル×五十メートル(だったかな?)の長さのハウスが八本。今の時期は、このハウスから産せられるもので、「大玉トマト」、「中玉トマト」、「ミニトマト」、「ピーマン」、「セニョリータ(フルーツパプリカ)」、「いんげん」が主にエコマル店頭に並んでいる。
(ミニトマト「品種:キャロル10」)
(中玉トマト「品種:フルティカ」)
渋谷さんといえばトマト。中でも主力はミニトマトで毎年とても好評。でも今年は天候が安定せず、なかなか思い通りにならなかったようだ。それでも何とかおいしいトマトに仕立てようと、自作のアミノ酸肥料を定期的に施したり、ミネラル系の肥料をやったりと様々な努力をする。
野菜作りは簡単ではない。特に有機栽培は科学的にこうこうこうすれば、誰でもできるというような解明がされていないから、なおさらだ。
慣行栽培では病害虫が発生したら、農薬を使い、土壌に病原菌がはびこれば土壌消毒剤を土壌に撒き、雑草には除草剤、肥料は化学肥料を使いと、栽培する地域・作物ごとに農協や農業改良普及所なんかが、この時期にはこれを使ってと「栽培歴」というマニュアルがあり、それに従ってやることが多い。農協から「カメムシが発生したから、○○という薬剤を散布するように」とアナウンスが出れば、その薬剤を農協で買って、そして散布する。ちなみに野菜を農協に出荷して得た代金と買った農薬などは、もちろん相殺される。慣行栽培といっても農家によってそれぞれやり方があり、作物やその状況によってそれら資材を使わなければ、作物自体が継続してできなくなってしまうこともあるので、慣行栽培だからダメなんてことは全くない。
(フルーツパプリカ「品種:セニョリータ」)
※セニョリータ、最初は緑色。この後、赤くなるのとオレンジ色になるのと2種類がある。
渋谷さんは脱サラして、十年前から、ここ美幌で農薬・化学肥料を使わない有機栽培を始めた。夫婦二人、イチから農業を勉強。さらに、得た農地は美幌の中でも特に条件が悪く、逆境からの出発。
気候条件はいい。湿度が低く、寒暖差があるので作物に甘みはのりやすく、病害虫の発生も比較的少ない。
悪かったのは土壌で、肥料を施しても、言ってみれば土がサラサラすぎて、その肥料成分を土が保っておくことができず、すぐ手放してしまう。かといって肥料をたくさんやればバランスを崩して、病原菌などの発生に繋がるので、焦らずじっくりと取り組むほかない。
麦とかクローバーなどを育て、それを刈って、土にすきこんだり、自作の肥料を施したり、休ませたりと微生物たちの環境づくりに試行錯誤し、この頃は大分よくなってきたという。
いい土は適度に軟らかくて、植物の根がストレス少なく伸びていく。その結果、植物自体が丈夫に育ち、実りもよくなる
ちなみに化学肥料ばかりにたよると、微生物の視点が欠けてしまう。結果、土が固く閉まってしまい、根っこの成長にも支障をきたしてしまうようだ。
(顔はいっちょ前だが、2匹ともかなり臆病で吠えてばかりいる親子犬のユズとミカン)
(去年から買い始めた羊、名前は忘れた、、、)
(意外と雑草をモリモリ食べるので重宝)
(結構、動かない時もあります)
農家の出ではなく、イチから有機栽培に取り組んでおられるからだと思うが、渋谷夫妻と作物や栽培の話をすると、比較的頭に入ってくる。かみくだいていってくれるからか。
今回も丸二日間お世話になって、色々な話をした。それで分かったのは、「自分がまだまだ全然、有機栽培のことが分かってないな」ということ!
千葉県・野田でやっている小さい畑、以前は日曜農家やっていたが、今はとても毎週なんて行っていない。これからはもうちょっと気入れてやって、有機栽培理解の一助にしよう。
(ベビーリーフ、播種から2週間で収穫できる)
今の時期は、毎週木曜に渋谷さんの野菜が店頭に並びます。さすがに美幌も気温が下がり、トマトなどの実りもゆっくり気味に。例年十一月頭くらいまでは、なんとか届きますが、この時期は強い寒さが一気に来るとそこで突然幕が下りることもあります。トマト関係、フルーツパプリカ、いんげんなどもう少々お楽しみいただけるかと思います。
(ピーマン「品種:京みどり」)
今年は量は少ないのですが、いんげんがスマッシュヒット。「さくさく王子」という品名の、このいんげん。渋谷さんも今年初めて栽培してみたのですが、これがかなりうまい。
名前の通りさくさくした食感、そして香りがよい。私はいんげんの「キュッ」とするのが苦手で、ひとかみするごとに鳥肌もんなのですが、これなら大丈夫。おすすめです。
あと、これから色々なじゃが芋、カボチャも出てきます。
(左が「こだわり」、右が「北のこころ」だったと記憶してます)
(左が「白い九重栗」、右が「紅爵(こうしゃく)」)
じゃが芋は渋谷さんおすすめの「さやあかね」、ホクホクした粉質のすっきりした味わい、「シャドークイーン」実が黒がかった紫色のすごいのや、カボチャは「白い九重栗」という表面が白いもの、「紅爵」というオレンジ色したものなど、まさに秋の北海道・大でんぷん祭りといった様相。どうぞお楽しみください。
(渋谷さん、ジャガイモを掘っています)
(渋谷さん、ジャガイモを拾っています)
「番外編」
作業は暗くなっても続きます
ミニトマトの選果作業。相当ていねいにやっていただいています。
渋谷さん編はここでおしまい
朝から冷たい雨、激しい風!
にも関わらず、想像以上のお客様に恵まれて、今回の朝市も終了しました~
当日はきっと寒いだろうからと、灯油も買っておいて、ストーブでぬくぬくしながらやろう♪と思っていたんですが、風が強くストーブが使えない、、、
唯一、暖を取れたのがアッコの具だくさん味噌汁。
くりちゃん、かしこさん、日向のかおりの2人、味噌汁一杯でよくぞ持ちこたえてくれました。ありがとう!
次回の朝市は
11月27日(土) です
魚屋くりちゃん、かしこさん、もしかしたら日向のかおりさんも
そしてなんと、インド人が現る!! しかもおいしいチャイを入れてくれるという。
こうご期待です
野田の畑を後にして、国道16号線を1時間弱走り、埼玉・杉戸町の網本さんのところへ。
この日10月20日は恒例の「新米試食会」をやりま~す、ということなので行ってまいりました。
10月頭から新米を出してもらっていますが、なかなか自分だけじゃ食べ比べはできない。
試食会は貴重な機会。
総勢10人で、白米3種と玄米4種を食べる、食べる。
今年はご存知の通り、きつい高温が続いたので、コメたちもさぞや大変だったろう。
それでもしっかり稔ってくれた。比較をすれば去年のほうがおいしいかもしれないが、今年は今年でじゅうぶんおいしいです。
さて、そんなおいしい新米を引っ提げて、今度の朝市に網本さんが来てくれることになりました!
玄米、白米、分つき米を食べ比べつつ、おコメ作りの楽しい話を聞きに来てくださいね
10月30日(土)9:30~正午くらいまでです
ぜひ、来て、お話して、食べてください♪
日時 11月15日(月) 14:00~16:00
場所 エコマルシェ
講師 「柾」亭主 真崎庸氏
内容 家庭用味噌汁出汁の取り方 煮物用出汁の取り方 他
会費 ¥1500
人数 5名
なんと、新井薬師の割烹「柾」の真崎さんが、出汁取りを教えて下さいます。和食の基本「出汁」を見直そう!と盛り上がったところ、「じゃあ」ということで教えて頂くことになりました。
かつお節の削り方から始めますので、削り器を持っている方はご持参下さい。
真崎さんが「家庭用の出汁」を考えたところ、女性にはかつおより、まぐろの方が柔らかく使いやすい、とのことで当日はまぐろ節を使います。
2時間も教えてもらって、この値段でいいの?というくらいですが、和食の基本を家庭でぜひやって頂きたい、とのことです。
初めての企画ですので、どんな感じで進行するかわかりませんが私も楽しみです。
参加ご希望の方はメール等でエコマルシェまでご連絡下さい。
エコマル通信10月号をPDFファイルにて公開いたします。
エコマル通信2010年10月号のファイル
今回は
1ページ(「101001.pdf」をダウンロード )
●あっこの「へるすとりっぷ研究所~豆のことなど」
2ページ(「101002.pdf」をダウンロード )
●北海道見聞録のつづき
3ページ(「101003.pdf」をダウンロード )
●北海道見聞録
4ページ(「101004.pdf」をダウンロード )
●秋のエコマルスイーツ部
どうぞお気軽にお読み下さいませ♪
本日、北海道・寧楽共働学舎の無添加ソーセージ&ベーコン入荷いたしました~
ソーセージ(250g/8本位)\725 ※シンプルでやさしい味が美味い
チリソーセージ(250g/8本位)\725 ※新商品
ベーコンブロック(200g位)\630 ※しっかりした燻製のよい香り
寧楽さんでは、月1回だけ飼育している豚を加工しており、エコマルも少しだけおすそ分け頂いています。
一度伺ったことがありますが、学舎の若いメンバーたちが愛情込めて、豚の世話をしていました。なので、ほんといつも感謝して食べさせてもらっています。
まだ店に在庫はありますので、お早めにどうぞ♪
さて、毎回ソーセージ&ベーコンと一緒に寧楽に住んでいる共働学舎理事長の福澤さんのメッセージが入っています。自分たちだけで読むのももったいないので、ブログでも公開いたします。
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想定外?の暑い夏が終わろうとしています。暑さだけでなく、いたるところで人の予測を超えた出来事が起きています。自然界から言わせれば当然の事と言われそうですが、自然相手の第一次産業はかなり不安です。
私たちも第一次産業のメンバーですが、丸々と太った豚さんの肉を食べて様々の不安材料を乗り越え、しっかり生きていこうと思います。
経営を安定させる為にいろいろと考えてはいますが、予測が困難な時代だけに毎日、毎日一生懸命生きるだけと言い聞かせています。
私自身も60歳を超え、大分お腹の脂肪が増えてきました。脂がつくほど元気になる豚さんに習って、私の脂肪も種々のストレスに対抗しているのか?元気でいます。
皆様お元気で。
福澤和雄
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今年も11月13日(土)・14日(日)に東中野のポレポレにて「共働学舎の収穫祭」が開催されます。当店もまた出させていただきます。
皆さんお待ちしていま~す♪
次は北海道見聞録が待っているので、早く九州編を終わりにせねばということで、今回で九州編はおしまい。
湯布院から別府に入り、そこからブドウ農家「プーの丘の山下さん」のいる安心院に向かうのだが、どうしても1か所気になるところがあったので、やや迂回する。
現地到着、その入り口
自然石が荒々しく積まれた石の階段が続く。伝説によると、鬼が一晩でこさえたとか。
かなりの長い勾配、息切れます。運動不足の人はやめたほうがいいかも。
そして頂上に到着!
熊野磨崖仏です
大きさは人と対比するとこんな感じ。左に見えるのが不動明王で右奥が大日如来。
平安時代末期の作といわれていますが、よくもこの山中にこんなスケールのものを。
大日如来
不動明王
どことなくやさしげな表情。最近までテレビ東京でやっていた「大魔神カノン」のブジンサマのようだ。余談ですが、大魔神カノン、結構面白くて全25話しっかり観ました。
日本神話や仏教遺跡など、日本の歴史を紐解くうえでも、九州はまだまだ興味深いところが、たくさんあるようだ。
さて、最後は安心院で泊った宿の話。
山下さんの畑のあるブドウ団地からほど近いところのこちらの宿
ここはいわゆる農家民宿、略して「農泊」の宿。安心院はグリーンツーリズムが盛んで、農泊できるところが何軒もあります。
その1軒、中山ミヤ子さんの「舟板 昔ばなしの家」に泊りました。
1日に一組限定。農家の広いはなれにゆったりでき、さらに飯がうまい!中山さんは自分でも野菜を作っていて、つい10分前に採ってきたものが、食卓に並ぶ。さらに食べきれないほどの量。でもうまいので、エンドレスに食べてしまう。
しかも農泊は安い。確か中山さんのところも2食いただいて、宿代5000~6000円くらい。
またいろいろな話も聞けて、面白い。ぜひ旅には農泊を取り入れることをお勧めします。
中山さんとご主人。囲炉裏端の食事、とってもおいしかったですよ!
ちなみに農泊の情報のひとつとして、「お母さん100選」という企画があって、そのサイトも参考になります。中山さんもそれに掲載されていました。
ではこんなところで、九州見聞録の番外編おしまいです
次は北の大地に向かいます
by店長
宮崎の五ヶ瀬を発し、北上。阿蘇のダイナミックな風景の中を大分方面に向かってひた走る。ちょうどこの日は大雨、標高の高いところでは霧がすごく、前方は完全な乳白色。スリルあふれるドライブでした。
途中、かの有名な「黒川温泉」にも、どしゃぶりの中寄ってみた。しかしどこも満員、ようやく見つけた1軒に入ったが、あまり満足感なし。ここは一泊して、のんびりとすごすところだな、立ち寄りには今一つ向かないわ。
もう一か所気になる温泉。湯布院の近くにある「湯平温泉」にも行ってみた。
山中にあるいい感じに鄙びた温泉街で共同湯が5か所ある。
鎌倉もしくは室町時代には既に湯治場として開かれたという。江戸時代にこの温泉街全体に石畳が敷かれ、現在に至っている。
ほんと、全面石畳。雨の中、結構滑りやすいが、風情あります。
いい、雰囲気です。
共同湯、「銀の湯」にザブッと入る。200円。泉質もやさしく効く感じで、よかった。
汗を流したところで、湯布院で夕飯を。
「田舎の日曜日」かつてアリサンに勤めていたときにお取引先だったお店。マクロビオティックなフレンチレストラン。
すてきな店です。一人旅なのでコース料理は食べず、カレーを食べるが、それがまたうまい。また食べたい。
オーナー夫人の中山さんもおられたので、少しお話もできました。以前は確か北九州でお店をやっていたんですが、主人と出会ったこの湯布院に店を構えたいという想いでこちらに移ったとか。なんと、ロマンチックな♪
by店長
アサクラの昆布入りパスタ490g¥803
パスタに昆布を入れるというイタリア人の発想に驚き!
確かに旨味が強く、オリーブ油、塩、にんにくだけでも美味しいですが、今が旬のきのこともよくあう!
家にあるきのこ、オリーブオイル、にんにく、好みで唐辛子を入れて炒めるだけ。(こちらはしめじと赤ピーマンのパスタ)これだけで、超~うまうま。
化学的なことはよくわかりませんが、きのこの旨味と昆布の旨味がよくあうんだと思います。
見た目、蕎麦っぽいですが、昆布の色です。和風みたいですが、醤油は使わず、ぜひ塩で。醤油だと旨味が強すぎてガチンコ勝負になってしまいます。イタリア人の気持ちになって塩でまとめてみてください。ボーノ、ボーノ!
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