24時間の旅 木の屋石巻水産へ①
311から3か月が過ぎた。
被災地の現状は、よっちゃん農場の高橋さんや南三陸の方から聞いたり、テレビなどを通じて、知りはするものの、どうしても別世界のような感覚。
とにかく一度は被災地へ足を踏み入れたいと思っていた。
最初、ピースボートやJTBでやっているボランティアツアーを利用としたが、土日挟むと、とっくに定員締め切り状態。
どうしようかな、と思った時にキャッチした情報が宮城県石巻の水産加工会社「木の屋石巻水産」のこと。
ここのサバ缶はうまい。去年1回だけ、エコマルでも扱わせてもらったことがある。
木の屋は石巻の港に立地する。地震と津波の被害をもろに受けた。幸いにも働いていた人は確か全員避難して無事だったという。
しかし、社屋、倉庫は惨憺たる有様に。
ただ、ラッキーなことには木の屋の商品は缶詰。倉庫はボロボロで泥にまみれようと、缶詰は強度があるので中身は無事というのが多数。
そこで、社員一同、そしてボランティアを募って、震災以降ひたすら缶拾い、缶洗いをやりながら、再起を図っているという。
そして、ツイッターをやっている木の屋の木村優哉さんにツイッターで連絡を取らせてもらい、1日だけだが伺わせていただく運びとなった。
ちなみにこの缶拾い・洗いは常にボランティアを募集しているようです。
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さて、行きは夜行の高速バスで。新宿発23:30→石巻着6:40という便利なバスがあるのでそれを利用。
石巻駅へ迎えに来てくれると言っていただいたが、缶拾いは9:00開始とのことで時間がたっぷりあるので、木の屋まで歩いて1時間はかからないだろうと見込んで、歩いて向かう。
駅から歩いて3分くらいの商店街。ここも多少浸水した模様。
商店街の一角に木製のプランター、ひまわりが植わっている。これは「てんつくマン」が世界中に希望の種を播こうと進めているプロジェクトで、設置されたものだ。
船、車、看板、家、信号機、、、駅から15分も歩くとこういう光景が続く
そこら中、水たまりだったり、大潮になると水が地面から湧き出てきて、まだまだ家屋の浸水は続く。衛生状態もよくないらしく、ダニ、蚊、ハエなどが非常に多い。
海はおだやか。何事もなかったよう。でも、海には船、ガレキなど相当沈んでいるので、それを何とか除かないと、港に船が入れない。
木の屋はこの穏やかな海から、100メートルも離れていないところにあった。
by店長
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