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2011年7月25日 (月)

ニホンミツバチがやってきた

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この5月10日ごろ、池袋の実家にミツバチと思しきハチが集まってきた。

実家はマンションの14階、地上50メートルくらいのところだ。

家族みんなで珍しがって、温かな目で見守っていた。

が、日に日に増えてきて、どうやら巣を作り始めた。最初気づいた時は直径15センチくらいの固まりだったが、7月半ばにはなんと、50~60センチくらいの幅になってしまっていた。

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窓やドアを開けると家の中に入っちゃうし、洗濯物干すのにもミツバチのブンブンをかいくぐってと、さすがに両親も「何とかして~!」と。

知人を頼り、いったいこのハチは何という種類か?と画像を送って聞いてみたところ、「おそらくニホンミツバチです」とのこと。

なんと、貴重なニホンミツバチとは驚いた。でも、最近では都市部にニホンミツバチの巣が増えているとも聞いている。都市もその周縁部も木が伐採され、彼らの生息地がどんどん少なくなっていて、しょうがなく人家の軒下やマンションベランダに巣を作っているという。

よくぞ、ここを選んでくれたといううれしい気持ちもあるし、駆除だけは絶対にしたくない。

自分で飼うには、知識も道具もないということで、知人のつてを頼って、かの有名な「銀座ミツバチプロジェクト」さんに事の次第を伝えたところ、快く引き受けてくださり、ミツバチもろとも巣を取って、移設していただく運びに。

ありがたや、ありがたや!

そして後日、銀座ミツバチプロジェクトの方々が総勢5人で来て、捕獲作戦が実行されたのです。めったに見られない光景だったので、私もずっと張り付いて、見ていました。

面白かった! 勉強になった。

ご興味ある方は、「続きを読む」をクリックして読み進めてみてください。写真30枚以上あります。

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「立派な、大きい巣ですね~」

「間違いなく、ニホンミツバチです。だいたい1万匹くらいの群です」

とのこと。1万匹もいたのか。これ以上増えると、分蜂といって、新たに女王蜂を立てて、ほかの場所に巣を作るため、一部が離脱ですらしい。

さて、この立派な巣とミツバチを生かしながら、どのように巣を取り外すのだろうか?

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巣の横に段ボールを据え付ける。

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この段ボール箱の中にミツバチたちをいったん追いやるという。

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ニホンミツバチはやたらと温厚で、そうそう刺したりしないという習性なので、素手でグワ~ッと箱の方に押し込んじゃう。

巣はヘラのようなもので、天井からこそげ取る感じ。

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ま、温厚といえでもさすがに興奮して、巣の回りをまさに乱舞。

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徐々に巣の形がなくなってきた。

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それにしてもすごい蜜。作業中も、ボトボト、タラタラと蜜が流れる。作業している方は、手についたのを拭ったり、なめたり、蜂蜜まみれだ。

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とどめ!

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箱の中は数千匹のハチたちがびっしり。習性なんでしょうが、特にここから逃げようとかしないんですよね。これだけの、ハチが入っているので、段ボール箱は結構思いです。人が支えてなかったら落ちてしまう。

さて、切り分けられた巣はどうなったか。

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20センチ四方くらいのワクを用意していて、そこに切り分けた巣をセット。針金や、輪ゴムを使って巣が落ちないようにしています。

巣をセットしたワクを、木製の巣箱に入れます。

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この巣箱が彼らミツバチたちの、新しい住まいになります。

次は、さっき段ボールの中に一時避難させたミツバチたちを、この新たな住まいに入ってもらうステップ。

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たっぷりのミツバチたちで相当重くなった、段ボール箱を天井からはずします。

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巣ワクをセットした巣箱2台を地面に設置。箱の一番下に、隙間を設けておいて、外に飛び出さないように、段ボール中のミツバチたちを巣箱の中に入っていってもらいます。

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結構苦戦。なかなか段ボールから移っていってくれない。横から上から下から段ボールを叩いて、刺激し、「行け行け」と促す。

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らちがあかないので、最終手段。多少外に出ちゃっても構わないので、巣箱の上を開けて、ミツバチを下に強引に叩き落としていく。

この作業でおそらく、このミツバチ群の3~4割は巣箱におとなしく入った模様。

この入った中に、女王蜂も含まれていれば万々歳。女王さえいれば、それ以外のオスバチや働きバチたちは、自然と女王のいる棲家に移っていく。

でも女王が巣箱に入ったかは確証がない。働きバチは体長が約11.2ミリ、女王は約21ミリ。そんなに巨大ではないので、巣を切り割る作業の中で、女王自身がいったん飛んでいってしまう可能性もある。

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様子をみるために、この日の移設作業はこれにて終了。また3日後くらいにプロジェクトのみなさんに来てもらうこととなった。

そして3日後。

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一応、巣箱に出入りしているが、入り切っていない。

巣が元あった場所を見ると、そっちにまた溜まっていて、また巣を作ろうとしているご様子。

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話によると、「たぶんこっちの元のほうに、女王が戻ってきてますね」と。どうやら、巣箱の中には女王がいなかったようだ。

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ミツバチにとってみれば、「わ~、またか!」っていう感じでしょうが、虫取り網で丹念に捕獲していきます。

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ミツバチたちもまたワラワラと乱舞するので、それもすかさず捕獲。

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今回は巣箱には入れずに、ネットの中に入れた状態で持っていくようです。このネットにもあんまり大量に入れてしまうと、ミツバチ自身の群の熱量で弱ってしまうので、いくつかに分けて運びます。今回はおそらく女王も入ったことでしょう。

ちなみに前回、今回と作業は夕方前くらいから行いました。

採蜜に向かったハチたちは、日暮れ前には巣に戻ってきます。なので、いわゆるほとんどのハチたちが巣に帰社するような時間帯を狙ってやらないと、取りこぼしが大量に発生します。

すると、取りこぼされたハチたちは、こつ然と消えた我が家に帰ることもできず、はぐれバチとなり、なすこともなく短い寿命を終えることになってしまうのです。

さて、巣箱とネットに入ったミツバチを回収し、銀座ミツバチプロジェクトの方々は14階を後にしました。

この後、このミツバチたちはいったん、さる練馬の広い庭に仮住まいし、その後、銀座の紙パルプ会館屋上の、銀座ミツバチプロジェクトの養蜂場所に引っ越しするようです。

銀座ミツバチプロジェクトのスタッフのみなさん、このたびは本当にありがとうございました! 大変勉強にもなりました。

そして、ミツバチたちにもありがとう!

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最後は無理やり、移設することになってしまったけど、温厚な君たちの活躍っぷりは見ていて、とっても和んだよ。

人間側の都合かもしれないけれど、人とミツバチのパートナーシップというのは、運命づけられた重大なものだと思う。受粉活動をしてくれるハチがいなければ地球上の食物がどれだけ減ることか。

数年前からミツバチが突然いなくなる現象「蜂群崩壊症候群」というのが多発している。

原因はいろいろ挙げられているが、ミツバチが生息しにくい環境を作り出しているのは人間だ。本気で考えなければいけない。

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これは巣の断面の一部。黄色く固まりになっている部分は、まだ蜜になっていない花粉の固まり。これがとってもおいしかった。甘かったり、ちょっと酸っぱかったり、色々な花の味・香りがしました。

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そして蜂蜜。た~っぷり採れて、これはほんの一部。

5~7月のこの辺の花で採れた百花蜜。とってもおいしい。

池袋近辺というと、ハチは2~3キロくらい飛ぶみたいなので、護国寺とか雑司ヶ谷、近くだと立教大学あたりに、緑樹が多いから、その辺の花が多いんだろう。

いつか池袋ミツバチプロジェクトとかできたらいいな、と思う。

by店長

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コメント

ツイッターから誘導されてきました。銀座ミツバチプロジェクトは銀座ミツバチ物語という本で知っていました(お読みのこととは思いますが)が、池袋まで来てくれるんですね♪ミツバチは環境指標生物。このように大事に大事に捕獲してるリアルな風景を見れたことは本当に貴重です。ぜひ、ブクロミツバチプロジェクト、実行してください!

投稿: ひえこ | 2011年7月31日 (日) 07時52分

コメントありがとうございます!
池袋でも立教大学あたりが、ミツバチプロジェクトに興味あるようなことを聞きました。確か10月くらいに銀座ミツバチの方が講演会するようです。
各地で広がればいいですね。

投稿: エコマル店長 | 2011年7月31日 (日) 10時44分

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