早春の神流 西沢さんを訪ねる(その1)
先週の日曜・月曜と群馬県・神流町の農家、西沢さんを訪ねた。
西沢さんとお会いしたのは店を始めるちょっと前だから、おつきあいは12年くらい。
その12年の中で最も多い回数訪ねている農家は、間違いなく西沢さんのところだ。
神流は店から車で3時間ほど。
西沢さんは野菜・梅栽培と原木椎茸の生産を主としている。
原木椎茸は自分の山から木を伐り出すところから始めるが、その作業がなかなかにシンドイ。(参考までに2011年の山仕事のブログはこちら)
そのシンドイ作業の一端を担わせていただこうと、毎年早春の時期に泊まりで訪ねている。
しかし今年は2月に降った大雪で、ビニールハウスや椎茸発生舎(原木を置くところ)が倒壊し、山の仕事ではなく、それらの復旧作業をすることとなった。
築40年、西沢さんがまだ30代の頃に建てたという、椎茸の発生舎は雪の重みで屋根や梁が崩れてしまった。
雪自体は軽かったが、120センチ以上は積もったので、さすがに耐えられなかったようだ。
神流はそんなに雪が積もるところではない。今後は平年並みという言葉が通用しそうにない。
本来であれば椎茸は今がピークの出荷時期だが、発生舎が壊れ開放されてしまったので、椎茸の表面が乾き、生椎茸としての出荷ができない。ともかく出荷はあきらめ、近日中にまず修復させる。
ビニールハウスも30mくらいのが2棟ダメージを受けた。パイプは歪み、ビニールは大きく破けた。パイプの歪みは西沢さんが怪力!?というかテコの原理を使いながら、なんとか復旧。
ビニールはまず破けたところを継ぎ接ぎして修復。
それをハウスに取り付ける
2人で一日半かけて、ようやく2棟のハウスの復旧が終了!
これで春夏の作付けができる!
今回も貴重な体験させてもらいました。
ハウスへのビニール張りもとにかく地味な作業の繰り返し。
やってみてこの作業はやはり2人でやらないと効率が極端に落ちると思いました。多少ともお役にたてて良かったです。
あと風も難敵。終わった翌日に春一番でしたが、当日大風だったらとてもできなかった。
日暮れて仕事のあとは、晩酌と奥さんの良子さんの心づくしの山の幸。お互いほどよく酔って、とても楽しい時間。
50代後半に出会った西沢さんもいまや70歳。体は頑健で、山の力仕事もまだまだこなします。晩酌後の沈没が少し早くなったくらい。
12年間通い詰めているのは、西沢さんご夫妻の生き方、生き様を通して、手足を存分に使って山の自然と共に暮らすという原点的なものを感じたいからなのだと思います。
これからもずっと通い続けていくだろうな~
今回は山仕事ができなかったから、もう1回春に行くかも。
by店長
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