山下さんの桃畑を訪問
山梨県笛吹市、毎夏に桃でお世話になっている山下さんの畑に行って参りました。
上の写真はこの時期の桃の畑。
周囲、山に囲まれとても気持ちのよい場所。
さて、この辺りも2月に降った2回の雪で、農家は相当な打撃を受けているところ。
雪はおおむね3日前くらいにはほぼ溶けたとのことでしたが、道々完全に倒壊しているビニールハウスもいくつか目に入りました。
山下さんは桃とぶどうの生産農家。いずれも露地栽培だが、2回目の雪の時は筆舌しがたい苦労があったよう。
積雪は1.5mを越えそうな状況。ぶどうの棚栽培の高さ農家の身長よりちょい高いくらいなので、降るに任せていると枝が折れてしまう。想像以上の速さで積もっていく雪。胸の高さくらいまで積もった雪の中を泳ぐように、畑を歩きまわり(と言っても、10m進むのも大変だったとのこと)、枝に積もる雪を何回も何回も落としていったという。
とにかくハウスでも露地でも、早期に対処をしたところはなんとかダメージを逃れたところが多い。
損害に対して補助金が何割か出るといえども、果樹はものになるまで約5年はかかるから、いったいどうなることか、心配です。
これは桃の新梢(しんしょう)。真ん中あたりの新芽(つぼみ)がめくれて下に下がっていますが、これは雪の重さでこうなったそう。
桃の木では「つぼみ」がこんな感じでめくれたり、落ちたりというのが結構あるようです。
つぼみがないと花が咲かない。花がないということは花粉がなく、そうすると受粉にも影響がある。早生の桃は受粉しなくとも実が成るが、白鳳など中生以降は受粉しないと結実しないようなので、これからどれだけ花がちゃんと咲いてくれるかで、収穫が左右されます。
これも新梢。枝の中ほどに芽が3つ並んでいる。真ん中は葉芽。葉になる芽。両端はつぼみになる芽。
例年、桃の開花は桜の開花のおおよそ1週間後。
「花の頃、また来なよ!」と山下さん。
道すがら、甲州野梅と遭遇。
梅盆栽では誰もがあこがれる品種らしいですよ。
by店長
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