熊野の市川農園を訪ねる
「日本のアマゾン」
うーむ、なんと冒険心をくすぐられる甘美な響き。
「ぜひ、日本のアマゾンにいらしてください!」ということで、向かった先は”熊野”。
先週、晩春に甘夏とサマーフレッシュという柑橘で2年前からお世話になっている、市川農園さんを訪ね、熊野、正しくは三重県南牟礼郡御浜町に行ってきた。
アクセスはよくなったらしいが、袋のような紀伊半島の下~の方にある御浜町。やはり遠い。
3年前に「ミカンジュースはいかがですか?」という手紙をいただいたのがきっかけで、同年代で、なんとなく気の合いそうな、面白そうな直感がしたので、おつきあいが始まった。
うちは野菜、果物とも基本的に農家さんと直接お取引しているので、そこが日本のチベットだろうがアマゾンだろうが、現地には行く。
と、いうことではるばる熊野へ。ここに足を踏み入れたのは初めて。
雨の降り方がザバーッツときて、その後太陽が凶暴的にギラギラ。雑草も含め植物たちも我先にとグングン伸びる。ここでは他の地域よりも、雑草対策が半端なく大変だという。
そんな御浜町に、市川夫は16年前に入植。
カヌーをこよなく愛する男。でも農村での暮らしは自家の作業以外に、消防団始め様々な会合がたんまりあり、なかなか息抜きできない様子。私と同い年ということで、お互いに加齢に抗わず、がんばっていこうと励ましあう。
彼の書くブログはこちら→「南紀熊野見習い百姓の日常生活 blog」
市川妻は8年前に合流。
旦那と自然と漫画と猫をこよなく愛す、とてもユニークで楽しい人(と、書いたら本人はどう思うのだろう)。
彼女も個人で自分のまわりで起きたあれこれをブログに書いているが、時々(と、いうか頻繁に)掲載される自身が書いた漫画(へげ日記)がとても面白い。正直言って大ファン。
今回もいつのまにか被写体になっていたようで、彼女の漫画(へげ日記⑫)に私が登場していた!
ぜひバックナンバーも含めて読んでみてください↓
さて、市川農園はみかんと甘夏、サマーフレッシュを生産販売している。みかんはお得意様分でなくなってしまうので、当店は甘夏とサマーフレッシュをいただいている。
甘夏は市場に出回る多くは、1月とか早めに収穫し、2~3か月貯蔵をし、酸が少なくなった状態のものだと聞く。早めに収穫するので、表皮の見た目がとてもきれいなままで店頭に並べることができる。
市川農園は見た目より味勝負。ギリギリまで樹に成らせ、完熟したものを販売する。この方が断然うまい。
収穫までまだ8か月ほど先だが、甘夏の畑を見てきた。
栽培は無農薬無化学肥料栽培。今季は病気もあまり出ておらず、今のところとても順調に生育中。春4月をお楽しみに♪
紀伊半島といえば、結構な確率で大型台風が直撃する。去年はみかんの木がバキバキになったり大変だったようだが、今年は今のところ大丈夫なよう。
さて、今回はご好意に甘えて、一泊二食付でお世話になった。
米も野菜もほぼ自給自足というのが、なんともうらやましい。
食卓にも家の前の畑でとれた、新鮮な野菜が並ぶのが当たり前の生活。
田舎暮らしは過酷さと美しさが相まっているな~
そんなことを感じた熊野の1日でした。
熊野を後にして、尾鷲経由で松阪市飯南町の深野棚田へGo。
by 店長
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